「練習ではバッチリ弾けているのに、本番になると頭が真っ白になってしまう」「緊張して手が震えてしまう」——発表会を前にしたお子さまのこんな様子に、心配する保護者の方は多いです。
緊張すること自体は、決して悪いことではありません。むしろ「誰かに聴いてもらいたい」「うまく弾きたい」という気持ちの表れです。大切なのは、その緊張と上手に付き合えるよう、事前にサポートしてあげることです。
この記事では、発表会前の準備から当日の声かけまで、親ができるサポートを具体的にお伝えします。
なぜ子どもは発表会で緊張するのか
発表会での緊張の主な原因は、「失敗したらどうしよう」という不安と、「見られている」という意識から来ています。練習と本番の最大の違いは「人前で弾く」という状況です。
この状況に慣れていない子どもほど緊張しやすい傾向があります。逆に言えば、「人前で弾く経験」を少しずつ積むことで、緊張はコントロールできるようになっていきます。
発表会前|親ができる5つのサポート
① 小さな「人前演奏」の機会を作る
発表会前に、家族や祖父母の前で弾く機会を意識的に作りましょう。「おじいちゃんに聴かせてあげよう」という軽い気持ちで構いません。「人前で弾く」小さな経験を積むことが、本番の緊張を和らげる最も効果的な準備です。
② 「最初から最後まで止まらずに弾く」練習を増やす
普段の練習では間違えたらやり直すことが多いですが、発表会前は「間違えてもそのまま続ける」練習を意識的に取り入れましょう。本番と同じ状況を想定した練習が、いざというときの対応力を育てます。
③ 練習に「本番感」を取り入れる
発表会で着る衣装を着て弾く、椅子の高さを本番に合わせるなど、本番の環境に近い状態で練習することで、当日の「違和感」を減らせます。小道具ひとつで集中力ややる気が変わることもあります。
④ プレッシャーをかける言葉を控える
「絶対に失敗しないでね」「ちゃんと弾かないと恥ずかしいよ」——こういった言葉は、子どもの緊張をさらに高めてしまいます。親の不安が言葉を通じて子どもに伝わることを意識して、できるだけ「楽しもうね」という声かけを心がけましょう。
⑤ 先生に「緊張しやすい」と伝えておく
「本番に弱いタイプ」「緊張で頭が真っ白になりやすい」など、お子さまの特性を事前に先生に伝えておきましょう。先生が本番前の声かけや、メンタル面のサポートを意識してくれるようになります。
当日|緊張をほぐす親の声かけ
✅ こんな声かけが効果的
「楽しんできてね」「練習してきたこと、そのまま出せれば十分だよ」「どんな結果でも、あなたのことが大好きだよ」——結果ではなく、挑戦したことを認める言葉が子どもの心を安定させます。
❌ 避けたい声かけ
「緊張してる?大丈夫?」(緊張を意識させてしまう)「間違えないようにね」(ミスへの恐怖を高める)「みんな見てるよ」(プレッシャーを与える)——これらは善意からくる言葉でも、逆効果になることがあります。
発表会後|結果よりも「挑戦した事実」を称える
うまく弾けても、途中でつまずいても、「本番のステージに立ったこと」そのものが大きな経験です。終わった後は結果の評価より「よく頑張ったね」「ステージに立てたね」という言葉を真っ先に伝えてあげましょう。
この積み重ねが、次の発表会への意欲と自信につながっていきます。
まとめ|発表会は「成長の場」。緊張も含めて経験のひとつ
緊張は、真剣に取り組んでいる証拠です。事前の「小さな人前演奏」と、親の温かい声かけが、お子さまの本番力を育てます。ピアカケでも発表会に向けたメンタルサポートや本番想定の練習を取り入れています。不安なことはいつでもご相談ください。

